中古のピアノを購入する場合に注意したいポイントとは?

鍵盤を押さえたときのタッチ感や音色などが気に入ったピアノを選びましょう!

楽器を選ぶ場合は、好きな音色であるかどうかが大きな購入ポイントになります。インターネット通販で購入するよりも実際に店舗に足を運んで指弾することをお勧めします。指弾しなければ購入できないでしょう。幾つか候補のピアノを引き比べるようするといいでしょう。

アップライトでも背丈の高さによって違いがあります。

アップライトでも高い背丈のモデルは長い弦が張っています。その効果によって低音の音色は豊かな響きになります。低音の響きにこだわりがあるならば131センチ前後のアップライトピアノを選ぶといいです。正確的にはゆったりとか、おっとりのキーワードが浮かびます。121センチ丈の低音も豊かですが、性格的には活発・快活ですね。音質的にはこのあたりの背丈のものはグランドピアノの音色を想定しています。

これよりも小さい110センチ前後のアップライトピアノは、ヨーロッパやアメリカで普及しているピアノです。デザインも凝ったものが多く家具調のピアノが多いです。音質は家庭用として割り切りましょう。ピアノを引き比べると低音の響きに不満がでてくるかもしれません。しかしバランスが取れていて自分自信で納得できるならば購入してもいいでしょう。普段使いのピアノならば十分かもしれません。

ピアノの消音装置は必要なのでしょうか?

消音装置は1993年にヤマハ社が発売したのです。ハンマーが現に当たる直前にハンマーの動きを止めて音を出さないようにし、鍵盤の動きの速度をセンサーで検知して、音質や強弱に変換して電子音源から発音して、その音をヘッドフォンで聴くメカニズムです。

ピアノの中に電子ピアノが内蔵されているイメージでしょうか。これならば、昼間は普通のピアノとして演奏し、夜間などはご近所に配慮して消音状態にしてヘッドフォンで聴く使い方ができます。

消音装置ができたことで、ピアノを演奏できる時間帯が広がりました。防音に悩みがあったプレイヤーには、うれしい販売でした。しかし、デメリット面もあります。ハンマーの動きを弦に触れる直前にストップすることになります。ピアノの調整を少し変えなければなりません。それによって鍵盤のコントロール性が少し低下します。デリケートな表現がしにくくなります。

中古のピアノなのか電子ピアノなのか?

この両者は価格帯が似ているので比較されることが多いです。音にこだわりがあるならば、音の自然な響きや音の深さから考えて、中古であってもアコースティックピアノをお勧めします。しかし、電子ピアノも捨てがたい面があります。

では、電子ピアノには、どういったメリットがあるのかをピックアップしてみます。簡単に持ち運びができる・ヘッドフォンが使える・音色が色々選べるなどですね。一方デメリットとしては、どういったものがあるのでしょうか?古くなると買取してもらえない・メーカーが生産終了したら電子部品が供給されなくなり修理ができない・音は本物ではないなどです。

致命的な欠陥がある中古ピアノは避けましょう。

響板と金属プレートのフレームに注目してください。響板の欠陥は「ヒビ割れ」と「駒の沈下」です。ノイズが出たり、音がでないトラブルの原因になります。フレームの欠陥の場合は「折れ」や「ヒビ割れ」です。調律ができなくなるのでピアノとしては致命的です。

グランドピアノがいいのかアップライトピアノがいいのか?

中古ピアノ

もともとのピアノはグランドピアノのデザインでした。その後、省スペースのピアノとしてアップライトピアノが登場したのです。グランドピアノは打鍵のコントロールがしやすいですし、音の広がりや多彩な音色を出せるのです。グランドピアノを設置できるほどの空間があれば、検討してもいいでしょう。

どこのメーカーのピアノを購入するの?

日本国内では「ヤマハ社」と「カワイ社」で85パーセントほどのシェアになっています。ヤマハのピアノは輝きがあって明るい音色です。カワイのピアノはまろやかで落ち着いた音色です。しかし、個体差がありますから、実際に店頭で試奏するのが一番です。ヨーロッパやアメリカのメーカーのものもありますが、日本は多湿の気候ですから、メンテナンスの難しさがあります。

中古ピアノの寿命はどの程度あるのでしょうか?

適切な環境に設置されていて、定期的にメンテナンスを受けていれば、100年程度の寿命はあります。しかし、弦やハンマーは消耗品です。耐用限度がやってきたら交換しなければなりません。その費用が数十万円になりますので覚えておきましょう。

アップライトの中古ピアノですが、重要部品の交換が必要になるほど演奏されているものは滅多にありません。今後、数十年は問題なく使えるものが多いです。

グランドピアノの中古の場合は、ピアノの専門家・ピアニストが使用した場合が多いです。ハンマーや弦などが、どの程度摩耗しているのかがポイントになります。外観だけで判断するのは危険。良い音がしていても、長く使えるかどうかは別問題です。

ピアノの先生でも、寿命の判断はできにくいですから、調律師に判断してもらいましょう。アクションから内部を出して観察すれば分かると言われています。

ピアノのビギナーでも気軽にチャレンジできる曲とは?

中古ピアノ

最近は大人を対象としたピアノ教室も増えています。昔のようにバイエルから始めることも良いのですが、やっぱり、好きな曲を平行して練習したいですね。ビギナーがモチベーションを維持しながらピアノを楽しめるには、簡単な曲でもいいので弾けるようになれることでしょう。ここでは、ビギナーでも弾きやすくて有名な曲をご紹介したいと思います。

レット・イット・ゴー

「アナと雪の女王」で話題になったディズニーの曲です。有名ですからメロディーラインも頭に入っています。シンプルな曲調ですからピアノ初心者でも取り組みやすいです。

カノン

「パッヘルベルのカノン」ですから、聞いた事がある人も多いです。右手の方を使ってメロディーを弾くので初心者でも比較的簡単に演奏することができます。お勧めの一曲です。

少年時代

この曲も井上陽水さんで有名です。音楽の教科書に載ったこともありますから耳馴染みもあります。テンポもゆっくりですしシンプルなメロディです。ビギナー向けの楽曲です。

アメージンググレース

多くのアーティストにカバーされている名曲。シンプルなメロディーですし弾きやすく感じるでしょう。聞いたことがあるので、取り組みやすいメリットもあります。

戦場のメリークリスマス

英語名: Merry Christmas Mr Lawrenceで坂本龍一氏の代表曲。スピードも速くありませんし、シンプルなメロディーからスタートします。感情を込めて演奏すると気分が良い曲です。はじめてピアノに挑戦する人にはお勧めしたいです。

ジュピター

平原綾香さんがカバーしてヒットしました。もともとはクラッシックでホルストの「惑星」の一部の「木星」をカバーして話題になりました。両方の手も少々複雑な動きが必要になります。ある程度慣れてきたら、挑戦してください。

ひこうき雲

スタジオジブリのアニメ映画「風立ちぬ」のテーマ曲です。松任谷由実さんの「ひこうき雲」もピアノ初心者にお勧めです。ユーミンファン・ジブリファンならば興味を持っているでしょう。簡単な曲からはじめたいならば挑戦して欲しい楽曲です。

春よ、来い

これも松任谷由実さんの作品です。少しテンポが速いですが、シンプルなメロディなのでとっつきやすいです。

エトピリカ

葉加瀬太郎氏がレパートリーにしているバイオリンの曲です。テレビのBGMでも頻繁に使われています。別の曲で情熱大陸でも有名ですが、エトピリカの方がテンポはゆっくりです。ビギナーにはお勧めです。

エリーゼのために

これも超有名。ベートーベン作曲でもの悲しいメロディーは日本人の心を打ちます。少し右手がトリッキーな動きをします。少し難しい曲に挑戦してみたい場合のレパートリーとしては最適でしょう。

ソナタ

コレもベートーベンの作曲です。ソナタにも色々あって、第8番の「悲槍」、第14番の「月光」、第23番の「熱情」は特に人気があります。ちょっとレベルが高いですから、レベルアップの曲としてお勧めしたいです。

世界に一つだけの花

SMAPの代表曲で日本の歌100選にも選ばれています。テンポも早すぎないですし、ゆっくりでもありません。人前で弾いても格好いいですね。レベルの高い曲にチャレンジする前のつなぎとして取り入れてもいいのではないでしょうか。

イエスタデイ・ワンス・モア

カーペンターズの曲で音楽の授業や英語の授業でも採用されていたりします。初心者にもお勧めです。テンポもゆっくりですから、慌てることもありませんね。

涙そうそう

森山良子さんや夏川りみさんが、カバーしたことで話題になっています。シンプルな音調ですし、スピードもゆっくり。沖縄の情景を思い浮かべながら演奏しましょう。

ねこバス

スタジオジブリのアニメでも人気の「トトロ」です。ねこバスのテーマは楽しさ満載で明るいです。ピアノで演奏する場合はテンポが少々速いでしょうか。手の動きも少々複雑な場面もあります。ある程度慣れてきたら挑戦してみてください。

大人のピアノ教室を選ぶならば大手の音楽教室と個人の教室のどちらがいいの?

中古ピアノ

近頃はリタイアした後の趣味として、ピアノを選ぶ人が増えています。テレビのコマーシャルでも、頻繁に流れています。無料でお試しレッスンを受講できますが、それでもハードルが高いです。

体験レッスンが終わった後に、勧誘されるのは間違いありませんし、なかなか断りにくいでしょう。では、何を基準にピアノ教室を選ぶといいのでしょうか?今回は【大人のピアノ教室を選ぶならば大手の音楽教室と個人の教室のどちらがいいのか】についてまとめておきましょう。

本当にピアノを演奏できるようになるのか?

この問題は大きいですよね。プロになるなんて思っていなくても、好きな曲を自分が奏でてみたい夢はあるでしょう。老後を楽しめる趣味にしたい気持ちがあるはず。大人だから無理なんて諦める必要はありません。イヤイヤ学ぶことではありませんから、楽しくピアノを弾けるようになるでしょう。

大手のピアノ教室はどんな雰囲気なの?

一緒のクラスで学ぶのは大人だけですから子供が混じっていることはありません。年代的には40歳代から50歳代が中心です。では、どんなメリットがあるのでしょうか。
レッスン料金はリーズナブルな設定が多いですし、グループレッスンならば仲間作りができます。生徒の人数も多いですから発表会もあってモチベーションが上がります。便利で通いやすい場所にあります。

マイナス面は、グループレッスンの場合は、周囲の進み具合に合わせてレッスンが進むことです。コースが決まっているので演奏する曲が決められています。ピアノ講師は雇われのケースが多く、熱心でない人も時々います。個人レッスンに変えるとレッスン料は高額になります。

個人のピアノ教室はどんな雰囲気なの?

こちらは、時間やレッスン内容など臨機応変に対応してくれますし、家庭的な雰囲気が魅力。先生との親交も深いですが、生徒は子供が多いです。

良い面で考えると、自宅の近くならば通いやすいです。好きな曲や弾きたい曲の希望が叶えやすいです。個人レッスンがメインになりますから、指導内容は丁寧です。発表会も小規模ですから気軽に参加できます。

マイナス面はピアノ講師が一人ですから、性格が合わない場合もあります。他の生徒との兼ね合いがあって希望の時間のレッスンができないこともあります。

一番大事なことは、相性の良い先生がみつかるかどうかです。先生とじっくり向き合ってピアノを上達したいならば個人のピアノ教室がいいでしょう。

忙しくてピアノ教室に行けないならば、自宅でできるピアノレッスンもあります。いきなりピアノ教室に通うのが難しいならば、DVDなどを使ってみるといいでしょう。初心者向けのピアノ講座がありますので、インターネットなどで調べてみるのもいいでしょう。そのレッスンで十分ならばピアノ教室に行く必要もありません。どのレベルまでになりたいのかにもよりますね。